春の花粉集め
2021年もあっという間に春を迎え、すっかり暖かくなってきました。
梅やギシャの花が咲いたと思えば、もう桜が満開です。
春はミツバチにとっても養蜂家にとっても重要な時期で、来たるアカシアの最盛期に向けて大忙しです。
ミツバチは普段花々からミツを集めていますが、その傍らで花粉も集めています。
花にもぐっているうちに全身に花粉が付着するので、その身体に付いた花粉を団子状に丸めて、巣箱に持ち帰っているのです。
後ろ足についたその花粉の塊を花粉ダンゴと呼んでいます。
花粉といえば「花粉症」を思い浮かべることが多いですが、実は花粉は栄養価が高く、様々な成分が含まれる健康食品です。
タンパク質、ミネラル、ビタミン類が豊富で、バランスよくたくさんの栄養が含まれています。
ハチミツにもこの花粉が含まれていて、ハチミツの色を決めるのは実はこの花粉だったりします。
ミツバチがローヤルゼリーをつくり出す原料にもなる花粉は、ミツバチたちの子育てに欠かせません。
元々は植物の生殖細胞であるという花粉は、ミツバチや私たちの命や健康を支えてくれるものということになります。
自然界で花粉がこんなにも様々な役割を担っているなんて、自然というものは本当に捨てるものがなく循環しているんだなぁと驚きます。