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代用花粉を作る

7月が終わりに近づき、虫の声が大きくなると、まもなく夏本番。
一気に暑くなり作業はキツイですが、夏らしい空と朝晩の涼しさは爽快です。
今回はミツバチの繁殖などに向けての栄養補給ということで、代用花粉を作りましたので、その様子をレポートします。

ミツは口に、花粉は足につけて帰るミツバチたち

ミツバチは普段、後ろ足に花粉をつけて、いわゆる「花粉だんご」を作り花粉を持ち帰り巣に貯蓄します。
タンパク質やビタミンを含む花粉は、ミツバチにとって重要な栄養源で、ハチミツと同じように巣房の中に蓄えられます。

花々から集められた色とりどりの花粉

そしてこの時期、ミツバチたちが繁殖や子育てに集中できるように、代用花粉を与えます。もうすでに来年に向けた準備が
忙しく始まっている中で、互いの安定のためにはできる限りの手を打っておきたいところ。 ここではミツバチたちの負担を
少しでも減らすことが、ミツバチと人間の共存の範囲内であると考えています。

【まだまだ現役】家庭用餅つき機を再利用した代用花粉を作るマシーン

桜・ドングリ・ごぼう・アザミなどの花粉の粉末に水などを加え、練りこんでいきます。 よく混ざってきたら、こねてみて固さを
はかり、必要に応じて調整します。 固すぎてしまうとミツバチたちが食べづらくなり、柔らかすぎてしまうと巣内でミツバチの
羽根などにくっついて移動や掃除の負担が増えてしまいます。

気象条件によっても変わりますが、垂れ方も目安の一つです。

完成したら、小袋に分けて並べ日陰に保存します。 1群(1家族)に1袋ずつ与えます。早い群は1週間ほどで片づけます。
ミツバチの小さい体を考えると、信じらないスピードだと思います。

人間にとって「めんどくさい」という気持ちは大敵であることが多いですが、休まずにひたむきに働き続ける、常に働く場所を
求めているミツバチたちを考えると、感じるものがあります。

小袋に分けられた代用花粉。まもなくミツバチたちの元に届けられます。

暑い夏ですが、栄養をたっぷりとって元気に乗り切りたいですね。
ハチミツはすぐにエネルギーになり消化されますので、夏バテ予防にも効果があります。では。

道端に転がっていた花粉の塊とも見えなくはない不思議な物体