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天敵との戦い

山の朝、全力で飛び交い出入りするエネルギッシュなミツバチたち

早秋も近づき、今は暑さも落ち着いています。
生き物たちも忙しく変化していて、ミツバチの巣の中でも冬に向けた卵が産まれてきています。

この時期は天敵であるキイロスズメバチがミツバチの巣を襲いますので、油断できません。
それぞれが食べるために必死なんだと思い知ります。

食料としてミツバチを追いかけるキイロスズメバチ

キイロスズメバチたちは、巣門の前でホバリングしながらタイミングを計り、蜜や花粉を持って帰ってきたミツバチに襲いかかります。
幼虫の餌にするために、捕まえて自分の巣に持ち帰っていくのです。 無駄のない自然の循環の中に悪者はいません。

空中でチャンスをうかがうキイロスズメバチ

ミツバチたちもただ指をくわえて襲われているわけではありません。
門番役のミツバチが出入口に何匹も集まって威嚇し、巣門周辺を死守すべく固めています。
動画上部の木製のカバーのようなものは、キイロスズメバチなどを捕獲し餓死させるための罠です。

雨に耐え、飛び立つミツバチを待つキイロスズメバチ

ミツバチはスズメバチが巣門の近くに着地すると集団で襲いかかり、絡みついて捨て身で攻撃してくるため、
キイロスズメバチも気が気ではありません。 お互いに命がけなのです。
この時期はミツバチの巣箱にとりつける罠にかかるスズメバチも多いですが、
ミツバチに返り討ちにされ巣門の前で死骸となっているキイロスズメバチも見つけます。

迷うことなく自分の家族の元に戻るパワフルなミツバチたち(たまに迷うことも)

朝夕がすっかり涼しくなり、太陽が心地よい季節になってきました。
ミツバチたちはあらゆる面で冬の準備に余念がありません。

ミツバチの巣箱に密着した巣を作った別の種類の細い体の蜂(害はなさそうなのでそのままです)