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ミツロウとアート

ミツロウで作られた六角形の蜂の巣(中心にいるのはオスバチです)

ミツバチがお腹から出すロウや木から集めたプロポリスなどで、ミツバチの巣はできています。
この巣を溶かして濾過した「ミツロウ」はとても面白い物質で、空気の浄化作用や高い抗菌性、高い栄養価、甘くて優しい香り、
乳化作用などの特徴があります。実は私たちの身の回りでも様々なものに使われていて、ロウソクや薬、お菓子の材料、粘土、
ボディクリーム、ラップ、木や革のワックス、リップクリームなど色々なものを作れます。

様々な色や形をしたミツバチの巣

季節の花粉の色の影響を受けることや、プロポリスのつき具合によって色の違いが出たり、スペースに合わせて巣を自在に
作ることによって形にも様々な変化があります。蜂の巣自体が立派なアートです。

溶かしたミツロウを常温で固める途中の様子(上部から徐々に固体になってきてます)

ミツロウは60℃くらいで溶けるので、溶かしてから濾過し、その液体を常温で放置しておくと自然に固まってきます。
その時の模様が美しい。また液体が固体になった後の優しい手触りといい、固すぎず柔らかすぎずちょうど良い硬さといい、
不思議な物質です。

ミツロウブロック製作中

溶かしてから固まるまでの色の変化は、主に濃い飴色→白と黄色の間→茶色→黄色です。芸術的です。

最終段階の真っ黄色のミツロウ(春の花粉いっぱい)

これが何なのかは説明が長くなるので省略します(プロポリスが茶色でミツロウは黄色です)

返って自然とは思えないような規則正しい巣房の配置や、ミツロウで作られた模様、美しい色や形など、養蜂の仕事の中には
たくさんのアートがあります。自然の中の芸術を楽しめる心さえあれば、日々は刺激や感動に満ちていることを実感できます。

それにしてもこの時期は特に毎日が早いです。もう6月中旬になりました。ウォォー!!

ブルーベリーに佐久の空